昨日は漢検でしたが、私は漢字は得意でした。高校の国語の先生に「おまえは国語だけはできるな」と言われたことがあります。ちょっと引っかかりますが…
それは、小さい時から本を読むのが大好きだったからです。誰もが言うことですが、本を読むことで、漢字も国語力もつくことは真実だと思います。
本が好きになるかどうかの1つは、家庭環境に左右されるのではないかと思います。
私の場合は世界文学全集や百科事典など、本が身の回りにいっぱいあり、文学好きの母の姿が日常生活の風景となっていました。そのような中で育ったので、自然に本を手に取るようになったのだと思います。
また、ずっと昔の話で極端な例ですが、ある生徒の家にはお母さんの方針でテレビがなく、夕食後は本を読んで過すのが習慣になっている家庭もありました。今まで多くのお母さん方と面談をしてきましたが、読書好きの子がいる家庭の共通点の1つが読書環境があったことでした。
しかし、今の子供たちの環境には漫画やゲームなど確かに楽しいモノがいっぱいあります。私も読書を勧めた生徒に逆に勧められ、そんなに面白いのかとゲームをやり始めました。大人が何億もかけて作り出したゲームは、子供を大人までをも虜にし本を駆逐してしまいました。その大人が読書を勧めるのは身勝手かもしれません。
けれども、それらとは異質なもっと深い楽しさ、人生を豊かにしてくれるものが、読書にはあることを知らせることもやはり責任ある大人の使命でしょう。「本を読みなさい。」と子供に言うことより、環境を整えてあげるのも大切かと思います。
學志館の国語教材「論理エンジン」にはいろいろな種類の文章、いろいろ著者の考えがあり、多くの文に触れることができるだけでも価値あるものだと思います。それをもとに、この人の本を読んでみようと思ってもらえれば環境づくりの一翼を担えているのではと思っています。宣伝になって恐縮ですが、他塾にない希な国語教育を実践していると誇りに思っています。
今回は本がテーマなので、写真、絵、フェイスマーク抜きにしました。
栗林でした
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