春期講習の内部生のお知らせを作りました。大学受験・高校受験も一段落がつきました。明日が公立入試、来週は国公立の前期入試と残りわずかですが、後は生徒を信じて待つだけです。毎年の事ながら大手はパンフレットを出すのが早い(汗)当然、分業が成立っているからだろうが、こちらは授業も受験対策も受験間近の生徒を前にして気を抜くわけにはいかない。全力を尽す。パンフレットなど作っていられない(涙) かといって、出さないわけにも行かない。非常事態である。しかし、やっと昨日、内部生徒用の春期講習の案内を作り配布しました。その一部を掲載します。
新年度(08年度)學志館の「春期講習」は以下の内容で行います。
クラス授業
小3,小4,小5,小6,中1,中2,中3、高2
個人授業
小3〜高3・高卒
期間
3月26日〜4月2日(3月30日はお休み)
春期講習の位置づけ・意義
今月、発表された文部科学省の小中学校の学習指導要領改定案は2002年に始まったゆとり教育以前の状態に学校の授業時間・学習内容が戻ることになった。しかし、理科・算数・数学は一部を09年度からの先行実施するものの全体での改訂は小学校2011年、中学校は2012年度からで現在該当学年の子供のいる父母にとっては、授業時間・学習内容が不十分と国が公に認めたカリキュラムで自分の子供を学習させることになる。
ゆとり教育以前の状態にほぼ戻るとは、ゆとり教育により3割削減された学習内容がほぼ復活することになるという。中学校の授業コマ(1コマ50分)が大きく変更になる学年と科目を取り上げると、英語は3学年とも年間105コマから140コマへ。35コマ増。同じ35コマ増は中2の国語、中1・3数学、中2理科。それ以上の増加は中3社会の85コマから140コマへ。中3理科の80コマから140コマへ。と主要5教科で中学校の時間数が増えることはよいことだし、年間で35コマ。最大で60コマも増えるのか〜すごいな〜と思ってはいけない。こんなにも子どもたちは少ない授業しか学校では学んでいなかったのかという驚きの方が大きいはず。やはり、ここ数年中学生の様子が変ってきたのは事実。例えば社会の授業を中3生にすると、常識を知らない。世界地図でインドをカナダという子さえいる。他は推して知るべし。もちろん普段から新聞を読んだりニュースを見たりする子は普通の常識的、またそれ以上の知識はあるが、ゆとり教育の弊害は新聞もニュースも読まない子、社会に興味のない子には完全にこの科目は取り残される。しかも、最近は高校受験も子供の数の低下で入りやすくなり、私立高校は経営的にも早めに生徒を獲得する必要性から推薦で生徒を入学させてしまう。それは12月に決ってしまう。すると高校入試で中学校3年間の主要5教科の勉強をやり直す機会も失い、そのまま(非常識のまま)高校生となってしまう。その弊害は国公立大学が最近、5教科7科目のセンター試験利用を復活させた事情とリンクする。ここまで書くと難しくなってしまうので詳しくは別の機会に譲るとして、結論は小中学生の学力低下は今年度も変らず進行し、教える側としては1から教えないといけない状況は続くと思う。そのため親の世代が受けた教育に基づく常識は通用しないと考えて頂いた方が無難に思われる。こういう事は自分の子供なら分っているだろう的な常識です。私も學志館に通う生徒の父母と同じか、それ以前の教育を受けた世代ですが、仕事柄その常識はすでに何度も覆っています。
学齢期の数年間、子どもたちは身体的にも精神的にも大きな成長を見せるが、勉強が苦手になってしまう子や苦手な科目がある子は本当に充実した学生生活は送れないと思う。もちろんスポーツに懸けても良いがある程度の学力は絶対に必要!
そういう意味で2008年度は学力復活の年としたいと思う。算数・国語・数学・英語・社会・理科に関して単に学校の内容を追いかけるのではなく(今までも學志館では学校以上の内容を常に学習内容として取り組んできました。)各学年の生徒に本来的に必要な学習を提供していくつもりです。
今まで學志館に通いながら、まだ芽が出ていないと思われる生徒は今年度は必ず成果を挙げます。今年の大学受験生・高校受験生の学習過程はそれを証明しています。そのことに私たちも自信を持っていますので、未だ父母の方の期待値を達成していない生徒も今年度は必ずその期待に添う学習成果を達成して行きます。もう少しだけお待ちください。
春期講習はそういう意味で最初の大切なスタートラインになります。新年度の学習を1からスムーズにスタートさせるための学習内容の編成をします。
個人授業の生徒は個別に講習についての相談をして、講習時間を決定します。ク
各学年の授業内容について
小3から小6
算数 前年度の復習を最初に取上げ次学年のための基礎力定着の学習をしたあと、次学年の予習にも入ります。現行の学習指導要領を超えた学習も取り扱います。09年度先行実施の内容を今年度から実施します。
国語 普段の『論理エンジン』と漢検ステップによる漢字学習をベースに講習では、テスト形式のテキストを使用し、多様なジャンルの文章を数多く論理的に読解していきます。前学年までの『論理エンジン』と漢字学習の応用学習です。
中1から中3
學志館の中学生クラス授業はレベル設定されています。そのため、英数国はほとんどの生徒が4以上の成績を取っています。現在3の生徒でも、クラス授業のペースで学習することで4以上の成績を取ることが出来ます。
中1は英数国の中1準備講座です。3教科に関し中学校学習領域の導入をします。英語は初めての生徒でも参加できます。4月からの通常授業の導入授業です。復習よりも先取学習が中心です。
中2・中3
今回の春期講習は英語・数学の2科目です。国語を実施しないのは通常授業で『論理の習得』を学習しています。前年度の中3は1年間で『論理の習得』をレベル1から50まで(小論等一部を除く)5分冊を終了し、12月以降の模試ではほとんどの生徒が40点以上(50点満点)を獲得しています。この現象は何年間も国語教育に携ってきましたがいままでになかった現象です。(學志館のブログ「論理エンジン『論理の習得』上下巻終了」参照)
そのため、4月からも『論理エンジン』『論理の習得』を全学年使用していきますが、授業は4月からにします。最初の導入をじっくりと始めたいからです。中2・3年とも4月の通常授業ではレベル31(4分冊目)からスタートします。
英語・数学は各80分間学習します。
英語:前学年までの復習を確実にします。それを基礎に新学年の予習内容に入ります。時間数を多く取っているため内容理解と繰返しによる定着をはかります。単語テストは毎日あります。
数学:前年度の復習とともに、新学年で最初に学習する式の計算や方程式の基礎的事項の学習をします。その学習過程を踏むことで新年度の学習をスムーズなものにします。
高2
1年間の高校の学習内容の導入時期を経過し、今年度から本格的な受験学年に入ります。大学を現役合格するためのカリキュラムを実施します。各自が具体的にどの大学を受験するかという目標値を決定し具体的に着実に学習を進めていきます。そのため学習量・学習範囲・宿題・毎回の確認テストはパワーアップします。それを真剣に取組んでいく生徒のためのクラス授業になります。
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