この1ヶ月以上、毎日のように塾関係のパンフレットの折り込みが入っている。大手塾は1月からほとんど毎週1回は折り込みのパンフレットを入れている。それに比べ、うちの塾では2月の中旬に1回と春期講習に至っては3月中旬にやっと1回出すのが精一杯であった。理由は今年は受験生が通常よりも多くその受験準備等で、パンフ作りではなかった。
大手になると当然、分業ができあがっているので毎年スケジュール通りに作業をこなすことができるのだろうが、内のような中小塾ではそういうわけにはいかない。目の前の生徒よりも、新規獲得の生徒を。というわけにはいかない。彼らと心中するつもりである(冗談です!)
ということで、毎年ながら出だしは悪い。が次第に集まってくれる。ただし、3年生は授業によっては満席になってしまうので、後で来られて期待に応えられないことが度々ある。
パンフレットの話に戻すと、大手塾はこれでもかと言うほど「トップ校合格おめでとう!」と合格した生徒の写真入りで掲載する。その塾にはトップ校の生徒しか合格しなかったようにである。そのほかの圧倒的に存在した生徒たちはどうなっているのだろうか? 大抵は学校名とその他となっている。同じ月謝を払いながら、同じ合格を勝ち取りながら、結果の扱いはトップ校とそれ以外はそれほどまでに違う。私はおかしいと思うが、それが通例となっている。
うちの生徒も全員写真入りで、いかに美男美女(?)が集まる塾であるかを宣伝したいものであるが、生徒たちは嫌がって逃げ回るだろうし、そうする気もこちらにはない。合格体験記は書いてもらったし、以前のブログでも紹介した。名前はあえて出さない。イニシャルである。それで十分である。中学生・高校生、果ては小学生までが名前入りの写真で何万枚も配られて、何の意味があるのか。作っている方はその方が信用度が上がり、宣伝効果があるからだろう。それ以外には考えられない。
もっと教育に携わっているという意識を塾関係者にはもってほしい。なりふり構わず生徒を獲得する姿勢は本来、自由な教育を志す塾教育の立場としては対極にある価値観である。宣伝を否定するもではないが、本来の教育活動を通して自然に生徒が集ってくれる場でありたい。
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