おとといの中3の授業のとき、突然1人の生徒が「ギャーキャーヒャー ・・・#$%&#?」と叫びだす。「何事か?」と見てみると、その生徒の机の右下に、蚊ではないが蚊に似た手足の長い虫がいる。蚊よりは多少大きいが今時、時々見るものなので、特別驚くことは無いはず?だが、その生徒は、まだ、「ギャーキャーヒャー ・・」とやっているから、
手でつかんで、「お前がギャーギャー言うから虫の方が驚いているぞ!」と言って開けていた上の窓から放す。今の子どもたちは、虫が嫌いなようだ! 自分は特に好きなわけではないが、たった一匹教室に闖入しようものなら、先の生徒のように「ギャーキャーヒャー ・・・#$%&#?」と叫びだす子が1人ならず何人かいる。これは、自分の育った子ども時代と今の子どもたちの生活環境の違いということに当然なるんだろう。自分の子どものころは、特別不潔なところに住んでいた訳ではないが、所謂、虫なるものはどこにでもいつもいた記憶がある。
虫を窓から脱出?させた後、生徒に自分が学生の頃の話をする。「青森に親の知り合いがやっている、山荘があってそこに10日ほど夏休みに泊めてもらったことがある。2階が空いていたので、そこをほとんど1人で使わせてもらった。夜、テーブルの上で電気スタンド(行ったときに無かったので山荘の人が買ってくれたもの)を前に本を読んでいると、次第に本の黒い活字が見えなくなる。正確に言うと黒い活字の上に黒いものがバラバラと落ちてくる。それは虫であったのだが(分かっていたけれど)気にせず、本の活字が読めなくなると、「フッー」と吹いて、また、本を読んで、また、読めなくなると「フッー」と吹いて読んでいた。虫が本の上に落ちてくるのは、網戸に大きな穴が空いていたこと。蚊取り線香を2台ほどつけていたこと。上の電気を消して電気スタンドの明かりだけをつけていたこと。まあ、そんなことが原因であったが、それも2日目くらいに、山荘の人が、それは大変だ!ということで、1階の小部屋に移してくれ、それからは、「フッーフッー」せずに本を読めるようになった」と、話すと生徒は異星人を見るような顔して、いつもはなんだかんだと意見を言ってくるのに黙っているので、「まあ、そんなことも昔はあったというで。」とスムーズに授業は続けられたが、内心多少の淋しさも、、、
これは、今の子たちはひ弱だ、だからもっと自然のなかで生活をさせた方がいい、、、ということを思うよりは、これだけ、世代が違うと生活環境が違う、以前は当たり前であったことは今は当たり前ではないし、以前あり得なかったことは、今ではあり得る。親の世代の常識は子どもの世界の常識ではない。ということを、どこまで認識できるか。敏感に反応できるか。思い込みや先入観が多いと、入ってくる情報もブロックされて入ってこない。親の身につけて来た尺度で単純に子どもを推し量ることはできない。かといって、子どもが身につけつつある尺度に大人が合わせること、悪い表現を使えばおもねることは、大人の責任放棄につながる。
と、ここまで書いて予想外の展開にこんなことまで書くつもりは、、、。ともかく、先に述べた(偉そうなことは)自分自身に対して日々思い取り組んでいる課題です。ということでこの話は終わりにさせてもらいます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
まだ、ブログをはじめて、2週間。何をどう書いてよいか、分からずやっていますが、また、気がついたことがあれば、毎日はとても無理なので時々書いていくつもりです。たまに、覗いてください。
ブログランキングに参加されたのですね!
早速ポチッとやりました。
ランクが上がるのを楽しみにしています。
投稿情報: ぽち | 2006/05/03 00:15
ぽちさん、ありがとうございます。コメントを頂くと勇気づけられます。まだ試行錯誤ですが自分にできることをやっていきたいと思います。
投稿情報: 志村 | 2006/05/03 02:21