久々の登場です.にもかかわらずこのような内容で申し訳ありませんが
、是非お読み下さい^^
夏期講習の内部生の序文を作りました。
通常の学習スタイル・指導スタイルを明確にしていくことが生徒・先生にどちらにとっても明確な方が良いという意味も込めています。
夏期講習の詳しい日時は各校舎にお問い合わせ下さい。
合格のその先 合格のその向こうへ
夏期講習の意義は何か?なぜ夏期講習があるのか?なぜ参加しなければならないのか?
イギリスの登山家マロリーが「なぜ、あなたはエベレストを目指すのか」と問われ「そこに山があるから(Because it is there. )」と答えたと同じく、「夏期講習があるから」では答えにならないだろう。
ではそもそもなぜ塾があるのか? 辿らないと答えは出てこないかも知れない。
学校で授業を受けて勉強しているのに、その上でもなぜ塾で勉強しなければならないか?
即答できる答えは、次の学校へ進む際に入学試験があり、その試験に合格して希望する学校で勉強するためである。
これがもっとも普通の解答のように思われる。
中学受験・高校受験・大学受験という各年代の入学試験があり、そのために生徒たちは受験勉強をしなくてはならない。難関と言われる学校の入試倍率は高く、今在籍している学校の勉強だけをやっていたのでは合格できない。そのために、受験に合格するための塾という場へ行って受験勉強をする。その場が、そもそも塾になるのだろう。
塾が、普段の学習カリキュラムとともに夏期講習を学習機会として重視することはもっともなことになる。受験に合格するためと言っても特別な裏技があるわけではない。その生徒の学習地点から学習の基礎力を身に付けて、次第に学力全体のアップを図っていく。その点で塾ごとにその学習方式に特徴がある。
では學志館の特徴は? 現在、池子と能見台に校舎がある。校舎によって多少ニーズの違いは感じられるが基本は同じと考えている。學志館は生徒に学力と心の成長を共に育むことをモットーにしている。学力には、学校の試験や入試直前は別として基礎内容の定着と発展内容の限界点の突破を目標にしている。基礎的な学習が必要な生徒には基礎的な内容の深い理解と定着を図る授業を展開し、発展的な内容が必要な生徒には教科書レベルを超えた内容まで学習する刺激を機会として提供している。その学力を育成する機会として夏期講習のような、まとまって塾で学習する機会を持てることは生徒にとっても私たち教える側にとっても大きなメリット、絶好の機会となる。
クラス授業の通常1ヵ月の時間数と夏期講習の時間数を比べてみる。
学 年 |
小4 |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
通常1ヵ月の時間数(H) |
8 |
9.3 |
13.3 |
18 |
28.7 |
30 |
夏期前期の時間数(H) |
10 |
13.3 |
16.6 |
25 |
40 |
50 |
増加倍率 |
1.25 |
1.4 |
1.25 |
1.39 |
1.39 |
1.25 |
※通常授業と夏期前期の時間数は各学年の教科をすべて受講した際の時間数。
※夏期後期は8月の通常授業。
当然、中3の時間数が夏期前期で5教科受講すると50時間は多いと思われるが、通常授業の時間数も多いため増加倍率は他学年と比べても低い方である。どの学年にせよ、主要教科についてだけ通常の1ヵ月に受ける授業以上の時間数を8日から12日の間に受けることは量的にも質的にも、繰りかえすことになるが、学力向上の絶好の機会になる。
もう一つの學志館の塾としての特徴は心も育てることを大切な視点としていることである。しかし、心を育てると言っても、その心は目に見えるわけではないし、数字で成果を測るわけにもいかないものである。また、心など存在せず脳の指令ですべては行われているという考え方もある。ところが、スポーツなどでは技よりもメンタルが大切だともよく言われる。
難しい議論は別にして、ここではスポーツで言われるメンタルと同じように理解してもらいたい。テニスのプロがフィジカルを鍛えると同時にメンタルもシミュレーションして鍛えているという。あと1つで優勝できる時の心の持ち方や絶体絶命に陥ったとき、そこからどのようにメンタルを恢復していくかを筋トレと同じく心の筋肉を鍛えるように鍛錬しているという。
塾が受験を目標としているのであれば、受験本番に実力を十分に発揮できるメンタルを育むことも重要な要件になる。受験当日にあがってしまい実力を発揮できずに落ちてしまう。また、受験のプレッシャーから体調を壊し受験本番では何も集中できずに終ってしまったという話しは昔も今もよく聞く。
しかし、私が學志館で関わってきた受験生の多くは受験当日に実力を発揮できずに失敗したという生徒をほとんど経験して来なかった。逆に、実力以上の力を発揮して合格してきた生徒の方がはるかに多かったと思っている。もちろん100%ではない。
ただ次のことははっきりと断言できる。それは普段の授業や講習の授業から、先生たちのかける負荷に耐えるだけの胆力のある生徒は確実に学力を向上させ、受験本番で実力以上の力を発揮できたと。つまり、メンタルの強化は学習の強化と同時にクラス授業でも個人授業でも授業の中で行うことができる。
生徒の現時点のMAXの次の一歩を示して進ませる。しかし、生徒にとってそこはMAXを超えた地点なので頭を抱えたり、固まったり、切れたり、やる気を無くしたりという言動に出るが、それでもあえて、その一歩を進ませると生徒にとってはその学習内容とメンタルのレベルが一歩進み一段上がったことになる。
その一歩を進ませるのが私たちの役割だと思っている。しかし、そのためには生徒の学習ラインを見抜ける眼力と生徒の抵抗に妥協せず打勝つ強い指導力も必要となる。
つまり教科について専門的知識と教師としての指導力が必要になる。
學志館にはベテランの先生たちが多く、2つの資質を持つ先生が授業を担当しているが先生たちも人間。まだ、君たち(生徒たち)と同じように進化の途上にある先生もいるので、できる生徒から協力をしてもらいたい。
最後に、夏期講習は学力と心を鍛える良い機会であり、それは各学年・各授業形態(クラス・個別など)でも同じである。頭だけではなく心も同時に鍛えていく講習にしていきたい。
合格は目標となり得ても目的にはなれない
合格のその先を考え、子どもたちの日々の学習に取組んでいます。
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