なるべくブログは書きますと言っていながら、ついついいろいろなことに紛れて、気がついてみるとまた、1週間も間が空いてしまう。と気づき、漢字学習のその後です。
最近は小学生は漢字については問題なくやってきている。時々、全くやってこないで居残りをしなくてはならない生徒もいるが、クラス全体として「しなくてはいけないこと!」という共通のコンセンサスが出来上がってきている。その点で2年生から5年生は問題はなくなっているが、6年生は多少違うステージに入ってきたようだ。なにせ、漢検4級である。今年の中1も4級である。
中1と同じ級を公立を進学する生徒ながら毎週、学習している。このペースだと中3では全員が準2級を学習することになる。この学年が進んでいるのは小2からクラス授業があった学年だからで、最初から一人で勉強していたM子の功績が大きい! 途中で入ってきた子たちもM子に合わせて一緒に漢検の学習を始めたからであり、後から入ってきた子たちもまじめによくやってきてくれたと思う。 が、しかしである。最近4級で難しいためか、また、長くやっていてマンネリを起こしているのか、「漢字が大変だ大変だ」という。テストは漢検ステップをテキストとして、読み書きが25題ずつ、音訓や偏や旁など様々な問題が2種類10〜15題ある。時間の関係で問題数はすべて出題はしないが、再テストではもう一度テキストをすべて見ないとできないようにしてある。順番も違う。しかも、各問題9割得点しないと再テストになる。しっかりと準備してこないと居残りになる。そのため、途中から来る生徒では、国語を取らない生徒も若干いる。『論理エンジン』でも何度か説明しているが、国語は全教科の基礎になる。更に漢字学習はその前提とも言える。そのため、漢字学習が習慣になれば、中学に進んだときには学習の姿勢においても大きな力を発揮する。が、そこはまだ小学生なので「そんなこと言っても、、、」という反論も分からないではない。習慣が機械的になってしまうと逆に弊害にもなるかも知れないが、言葉を使う機会を文章を数多く読むことで増やしていけば、漢字学習と文章を読んでものを考える力が有機的に連関しているのを実感できるはずである。それを目標にもしているが、機械的にならないためには、漢字といえども棒暗記ではなく、ひとつ一つ意味がある言葉として認識してくれたらいいと思っている。小6の生徒たちは最近、よく漢字の意味を聞いてくる。「意味が分からないと覚えられないぞ! 意味の分からない漢字があれば聞きなさい!」と言っているからでもあるが、そういうことを普通にしないと、読み方も意味も分からない漢字を覚えようとする生徒がいる。結果、すぐ忘れ、漢字学習が忌むべき単なる重労働になってしまう。そうならないように気をつけたい。以前、新聞で公立の小学校の先生が国語学習のなかで漢字の学習を工夫されている理由として、「小学校の内に漢字学習が嫌いにならないようにしている」という一節が目に留まった。自分の塾では、漢字については有無を言わさずにさせてきたので、その視点は大切だと気づかされたことがあった。中学受験する生徒は有無を言わさずしなければ合格できないからするのだろうが、それが漢字嫌いになっていない保証はない。それは漢字に限らないが。話を戻すと、公立の小学校と塾との違いを塾の方から述べれば、塾では教育の方針と方法(メソッド)がはっきりしていて、それを生徒・父母が選ぶことができる。私たちはこういう方針でやっていますと説明し、クラス授業では漢字学習にとり組めない生徒は参加できませんとはっきりと言っている。それは、先にも述べたように、漢字学習が国語としてすべての教科の基本の前提になるからであり、学習姿勢の面からでも、学習する生徒の基本姿勢を作っている。漢字学習を回避する生徒で中学以降の勉強のできる生徒は見たことがない。そのことは自分の経験から断言できる。だからこそ、漢字が苦手な生徒には父母も含めて一緒にいくら時間をかけても取り組むようにしている。
生徒の居残りに付き合うのは、次の授業の事を考えるとつらいこともあるが、いつかは全員が一度で合格し、再テストがあったとしても、すぐに終わることのできる状態に生徒たちが成長してくれることを願いながらではある。しかし、今年の4月の時点に比べたらはるかに生徒たちは進化してくれているので、その時ほど負担でないのも事実!
この作業は時間講師や大人数の塾では難しいと思う。なにせ、はっきり言って漢字学習ができるかできないかは、その生徒の根幹に関わる事であり、すべての生徒がそんな簡単には転換はしないところなのだから。
私たちも時間講師の先生に来てもらっている。国語の漢字学習に関しては、ある程度できあがったクラスを担当してもらっている。
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