昨日は中3の国語授業。『論理の習得』下巻OS4に入っている。今年度の4月から導入したので、中3には少しハードで上巻のOS1〜3の後、普通の受験用教材にしようか迷っていたが、生徒たちはこのテキストが面白いと言う。今まで、何年も国語を教えていて国語のテキストが面白いと言うのは聞いたことがなかったが、生徒たちの感想はおおむね面白い?というものである。今年度から論理エンジンの『論理の習得』を導入したが現段階ではうまくいっていると思う。特に中3は1年間もない限られた期間で上下巻計5冊を学習する。
ところで昨日の国語の授業後生徒たちが半数以上、しかも1時間以上残って、その日学習した小説文の内容について議論をした。
私が提出した解答は分るが説明が納得いかないというもの。ディベートを私に挑戦するのか?と聞くとディベートではなく、私たちを納得させてくれれば先生の勝ちだともいう。気色ばんで?挑戦を受けた。レベル32のステップ8の問題である。いくつか議論を出し合った後、生徒たちは「自分たちはこんな生徒は許せない」とか「この小説はおかしい」という話までになった。「その根拠は?」と聞くと、「うちの学校じゃこんな生徒はいないし、こんな思い方をするのはおかしい」と譲らない。本来はテキストの文章中から根拠を指摘しなくてはいけないのだが、、、詳細はテキストの文章をお読みでない方には分らないので省くが、生徒のこの問題への解釈には多少問題はあるものの、このテキストの製作者の出口氏の目的は達成されているようである。自分の考えと相手の考えを比較して議論を発展させているのだから。そういう意味では議論の内容はともかくとして、生徒たちは着実に論理的に思考をする轍に踏み行っているようで興味深かった。以前は感情語?を連発していた彼らが議論の筋道を辿りながら相手と自分の主張・理解の違いを区別しながら話し合いを1時間以上にもわたって続けたことが。結果的に私はディベートの勝者とはなれなかったようだが、真剣にかつ自発的に議論をした生徒たちと共に時間を過せたことは、その日の疲れを吹飛ばしてくれた。
すごいですね。一時間以上も議論するなんて相当優秀な生徒さんですね。
出口さんも知っています。確か予備校の教師をやっていたような気がします。
そのテキストの内容も興味深いです。
投稿情報: | 2007/10/29 14:34
コメントありがとうございます。生徒たちは元々国語が得意な生徒も不得意だった生徒もいますが、『論理エンジン』の良いところはその差を感じさせない授業が出来るところだと実感しています。出口氏は生徒用の教材ばかりでなく、市販で一般の方を対象とした書籍も出版しています。興味があれば読んでみてください。また、気軽にコメントをお願いします。
投稿情報: shimura | 2007/10/31 04:09