今日は中3社会と国語の最後の授業。思えばこのクラスは、小5の時1人で始り、小6で4人になり、中1、2と次第に増え、中3になると満席状態になったクラス。小学校の頃、漢字テストをすれば再テストばかり、プリントの宿題を出せば「プリントを無くした!?」と。一体どうなるかと思っていたが、次第に少しずつ授業の体を成し、最後には長時間の授業も大量の宿題も厳しいテストもクリアーできる子たちに育ってくれた。もちろんその過程にはいろいろなことがあり、新メンバーも加わり、特に受験があったことが大きい。高校受験ということを意識しだしてから、こちらの話も受止めてくれるようになった。クラスの雰囲気は学年によってがらりと変る。今年の中3の子たちの特徴ははっきりとものを言う、発言する子が多いこと。学校ではおとなしくしていても塾に来ると元気になるのか、安全と思うのかよく話す。いろんな事を質問してくる。授業に関係あることもないことも。その発言も良い場合もあるし、こちらがコントロールしなくてはいけない場合もある。
少し例としては外れるかも知れないが、中1の頃、何かの再テストで教室の後ろに居残り勉強をさせていると、前で別の授業をしているにもかかわらず平気でおしゃべりをし出す。1・2度注意して、静まるとまた話出す。普通なら前で授業をやっているのだから気にしそうなものだが世界には自分たち2人しかいないかのように話出す。ついにはこちらが切れて怒鳴り散らすとやっと静かになる。それでも「なんで俺たち怒られてんだろ〜?」という顔している。胃が痛くなったが、その子たちが今では立派に周りにも気を遣い(でないときもまだあるが) 、一生懸命、人生初めての受験に真剣に立ち向おうとしている。内申が足らず入試で他の生徒より高得点を取らなくてはならない子たちもいる。高倍率の受験に立ち向う子たちもいる。
学校であれば、最後の授業となればそれなりの、
落着いた終り方があるかも知れない。昨年度まで高校で講師を10年以上やっていたので最後の授業となるとクラスによるが、いろいろな終り方があった。また、機会があれば詳しく述べてみたいが。
話を戻そう。塾なので、生徒たちは目前に迫った受験がある。その前に中学生の授業は終了する。立派に成長し、入試に向う気持もできた。勉強も十分にやってきた。目は正面を見ている。この状態がここでの彼らと私たちの完成である。しかし、残念ながら、これが終了でもある。彼らは後は公立の入学試験を受け、合否はともかくとして(全員絶対に合格できる!!)高校生になる。高校生の授業もうちでは行っている。高校でも続けてきてくれると、公立の結果が出る前から言ってくれる生徒たちもいるし、決った子たちでは来ると決めてくれた子たちもいる。しかし、何事も一回生起である。小学校・中学校と同じ学校の子たちが塾のクラスを作ってきた。(珍しいことかも知れない?)
高校生になれば多くは違う学校へ通う。その子たちがまた、通ってきてくれるとまた、それはそれで別の学習の形態になり雰囲気のようなものを一から作り出す。しかも全員が引続き塾に来るわけではない。いろいろと事情もある。
だから、これで彼らとはお別れである。彼らとの中学校のクラス授業はこれで最後である。
成長ぶりをうれしく思うし、またホットもする。 が、反面寂しくもある。
ここまで努力できたことを彼らには自信として身につけて欲しい。また、最後まで1人も抜けることなく、教室に足を運んでくれた君たちに感謝したい。
いい話ですね
投稿情報: ジョン | 2007/02/21 18:07
ありがとうございます。また、時々訪問ください。
投稿情報: shimura | 2007/02/22 01:56