今日は横浜創英中学・高等学校の塾対象の説明会に行ってきました。大雨の中でしたが、幸い説明会の行き帰りの時は雨は小降りに。説明中は豪雨でした。
校長先生の話から、学校を新たに改革する意志と熱意を感じる。
最初に昨年12月22日に出された、文部科学省の中央教育審議の答申「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」の横浜創英としての受け止めと、それへの対応と具体的な試行の説明。答申を正面から受けとめ、今後も模索し続けるという印象を受ける。
学習の3要素とされる、思考力・判断力・表現力を具体的に各教科として教育カリキュラムの中にいかに実現していくか。また、主体性を持って多様な人々といかに協調性を発揮する人物をいかに育んでいくか。後者は大学入試ではAO,推薦入試における小論文・面接・プレゼンテーション・集団討論を通じて検証される等。
1つ具体的な試行として評価したいのは、教員間の授業研修週間を設け、全教員がほかの教員の授業を自由に見学し、それについて議論する機会を設定したこと。また、教科横断的な試みとして、国語と英語、世界史と理科の教員が一緒に授業を行うなど新たな試みに挑戦している姿勢は大いに評価できる。中でも、国語・英語の授業では、源氏物語を古文で読み、同時に英訳も併せて学習すると、日本語と英語の違いがはっきりと分かる。その一つは、日本語では主語は書いていないが、英語では各センテンスに必ず主語を明記している。そういう意味では、今の自分も含めて、源氏物語を古文で読むよりも、英語で読んだ方が分かりやすい、ということにもなり、こういう授業の試み自体、新しい可能性を感じさせる印象を持った。
今後どこの学校でも同様に、この答申をいかに受け止め、それに対し学校の独自性を生かした積極的な対応が、学校自体の存続と関わっていくと思われた。
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