シルバーウイーク中、ブログはお休み。
完全休養でした。
そのシルバーウイーク明けの最初の授業は、小5クラスの国語。
短歌の学習。歴史的に古い順番の、所謂、和歌からではなく、現代的な短歌が題材に。
思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ
待つことの始まり示す色をして今日も直立不動のポスト
真夏日に雪という字と火という字浄書している教室の隅
消しゴムを八十円で新調す時計のベルト変えて二学期
なんでもない会話なんでもない笑顔なんでもないからふるさとが好き
白猫と目が合っている路地の裏時の割れ目と思う下町
上記はテキストにあった歌
次は、「サラダ記念日」読み返して印象に残った歌
ふるさとの我が家に我の歯ブラシのなきこと母に言う大晦日
奪い合うことの喜び一身に集めてははずむラグビーボール
7・2・3から7・2・4に変るデジタルの時計見ながら快速を待つ
(7な・2に・3さから7な・2に・4よ)
不快指数信じて過ごす木曜日元気がないのは天気のせいだ
ひとつだけ言いそびれたる言の葉の葉とうがらしがほろほろ苦い
また、「サラダ記念日」のあとがきに
「一三〇〇年間受けつがれてきた、五七五七七という魔法の杖。定型のリズムを得た言葉たちは、生き生きと泳ぎだし、不思議な光を放つ。その瞬間が、好きなのだ。(中略)自分のなかの無駄なごちゃごちゃを切り捨て、表現のぜい肉をそぎおとしてゆく。そして最後に残った何かを、定型という網でつかまえるのだ。」
最後に、
「生きることがうたうことだから。うたうことが生きることだから。」
28年も前なのに今でも新鮮な感触があるのは何故だろう?
この感性にあこがれる。
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