いよいよあと1週間で後期中間試験。中学3年生にとっては学校で真剣に受ける最後の試験。それに向けて、生徒に次ぎのような言葉を贈った。
今回の後期中間試験は中学校生活最後の定期試験です。後期期末試験は来年になりますが、その試験は成績とは関係なく、試験内容も公立の入試対策のような試験となり、当然そのための対策や準備は必要とはしません。文字通り今回が真剣に中学校で受けることのできる中学校生活最後の試験です。悔いを残さないように、最後まで全力で取り組みましょう。
持っている力を精一杯に発揮しよう!
そのために必要な事は?
前向きに試験というものを恐れず、逃げずに立ち向かうこと!
そして、集中力! 自信!
自信はどこから?
自分の目的を抱き、それに向かい努力する結果として自分自身の内側から湧いてくるもの。
受験は人生の通過点。自分を磨く事のできる大切な機会。
その機会を大いに生かし、人間として自分自身を進化させよう!
しかし、試験とはいったい何だろうか?
自分を振り返ると正直、試験にいい思い出はあまりない。しかし、今の自分の立場としては生徒たちにそれに向かう姿勢を作り、是非立ち向かってもらいたい。そのことで得られることは結果ばかりではなく、今後の人生の中で必ず宝となるものだから。なぜなら、全力を尽くし努力した経験は自分の中に残り、これからの人生のあらゆる場面で生きてくると信じている。
そのためにも、試験というものに向かう姿勢を大切にしたい。材料は生徒たちには提示できるものはすべて提示したいと思っている。しかし、無理にそれを彼らに飲み込ませようとは思わない。あくまで自分自身の意欲と姿勢の延長として、自ら取り組んでもらいたい。
生徒たちが試験を貴重な経験として取り組めるように配慮するのが自分の役割と思っている。努力したが結果が伴わなかったら、「そんなことはない。君は立派に努力した!」と言ってやりたい。予想通りの結果が出た生徒には、今回の努力した経験を忘れないように伝えたい。
以前、中学3年生で内申が足りず入試では合格者の平均点を何点も上回らなければならないN君という生徒がいた。彼に受験間際、「入試が近くなったが調子はどうだ?」と聞くと彼は「楽しみだ!」と語った。プレッシャーと戦いながらも必死に努力したから出てきた言葉だと思った。父母面談でお父さんにその言葉を伝えたら、喜びまた安心もしてくれたようだった。結果、見事第1志望校に合格してくれた。
今、N君は高3となり、大学受験に3年前と同じように必死で取り組んでいる。3年前の経験がその後の彼の姿勢を作ったように思える。
試験をこれから受ける生徒には試験が「楽しみだ!」と言えるぐらいに頑張ってもらたい。また、自分も生徒にそう言ってもらえるように関わっていきたい。
コメント