星とたんぽぽ
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
見えるけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
金子みすづ
自分の好きなところは
「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」リフレインされていて、強調になるところ。
今見ているものや人がすべてではなく「見えないもの」「見えぬもの」もあるんだ「よ」〜 とここにも強調。
みすづさんは本当にそう思っていたんだな〜と気持ちを受取ることが出来る詩です。
教育的にはどんな子ども・生徒にもその子ども・生徒の可能性をず〜と信じる想いを強くさせてくれる一節です。
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