先月、東京で初級・中級の教育コーチ養成講座があり、それぞれに参加しその後、教育コーチ認定証を頂きました。
この講座に参加し気づけたことは、自分は生徒・子供の「自立」を支援する存在であるということ。、また、子供にかかわる私たちの信念としてある3項目は、「1. 人は自分の中に答えを持っている。 2.人は育とうとする生き物だ。 3.人はそれぞれ。」というもの。 私たちの姿勢は、「傾聴・承認・質問。」それらを(それ以外にも数多くの内容を)、全国から集まってきた塾長や先生たちとミーティングを交えながら学ぶことができたこと。一番興味深かったことは、初対面の先生方と文字通り膝を交えていろいろなテーマに沿っての話し合いがもたれたこと。普段、自分の塾では対等に教育のテーマでいろいろと深いところまで話す機会はなかなかない点、大いによい経験になった。
生徒・子供の 「自立」ということ一つでも、延々と「自立」をどう考えているか?と人により捉え方は異なるが実際の場面に当てはめて話をすると不思議と意見は合うし、理解し合える。こういう機会がもっとあればいいのにと思う。教務の場は各学会が担っていたり、運営もそれぞれ多彩に開講されているが、教師力・コーチングについての場、つまり、教育者たちの教育力を養成する場はないのではないか? 教員免許の更新制が最近、中央教育審議会等で議論されている。コーチングというテーマで取り入れた方がいいと思う。塾では教員の教育力がすべてで、それがなければ生徒も集まらないし続けて教えていくことも不可能。教育は継続性が不可欠だからボロはすぐに出てしまう。しかし、普通の学校では特に公立学校では教員免許の更新制をコーチングというテーマで取り入れるのも必要かと。最近の事件で教師が率先して生徒のいじめに加担していたという事件もあり、真剣に考えてもいい時期ではと思う。
コーチングは基本的には自分を知ることからスタートし再び自分にもどってきて終わる。一回りして戻ってきたときに、違う自分に出会えていたら学習効果あり。今回の講座で学べた事の一つに、「頭では分かっているが実行ができていなかったこと」に気づけたこと。
今までなら、生徒が「宿題忘れました!」「小テスト不合格でした!」と言ってくると、間髪入れず「居残りだ! 」「できるまでやっていけ!」と一方的にやっていたものを、「なぜ、宿題忘れたの?」(優しい調子で?) 「再テストか? 準備できなかったのか? じゃ、どうしようか? 」と質問をするようになったこと。もちろん、依然として全員に優しいわけではないが、、、
また、再テストをした方がいいと思った生徒がもうやりたくないという様子をしていると、受験生ならば「え!入試に受からなくてもいいの? これもう一度やった方が入試には絶対に有利だと思うけど、、、」と言うと、黙って自分で再テストをしていく。
つまり、コーチングで現在自分のしていることで効果を発揮していることは、生徒の学習結果に対して、すぐ結論(再テスト・居残り学習)に直結させず、その過程に話し合いの要素が加わったこと。その点で一方的な強制から、生徒本人が自ら選択する余地を残したこと。
以上が、コーチングに取り組んでいる現状ですが、生徒と同様に、まだまだ、通過点です。今後もコーチングの勉強は続けていきたいと思っています。
そうですね。自分自身の気付きが大きいですよね。私もそうでした。一生勉強、一生青春ですね。日々塾生とともに成長させていただいています。
投稿情報: 志学ゼミ 阿部 | 2006/10/24 12:39