今日は藤嶺藤沢高校の説明会。
學志館を創業した年に生徒がまだ少ないため、英語の時間講師として勤務していた高校。今年で學志館は22年になるので、最初の11年間勤務していた。塾の方が忙しくなり辞めてから、勤務していた期間と同じ歳月が流れたことになる。ずっとではないが、ここ数年は塾対象の説明会には毎年参加している。懐かしい知合いの先生達と何人も会うことができ楽しかった。また、校長とも会の前と終了後にいろいろと話ができた。
普通説明会では時間が1時間で終了するものだが、藤嶺藤沢らしくびっしり2時間。内容も退屈しないものであったにもかかわらず、参加者はそれほど多くない。中高一貫ができてから、高校の方が縮小されてきた流れもあると思うが、来年度からは一貫と同じ人数にする、つまり高校も3クラス募集にして増やすという。
また、濱谷校長の話は他のどこの説明会の校長の話よりも内容があり、おもしろい。
日本の現在の教育状況の分析から、2020年の大学入試改革。「学ぶ力」を藤嶺藤沢として如何に身に付けさせるか。そのための、授業満足度調査(年に2回)満足度の高い授業を増やしていく努力。進学指導を4年後、将来の就職も見据えながらきめ細かく指導していく。しかし、ここまでであれば他の学校もそれなりやっていて大差はないが、この「学ぶ力」を育む前提として、茶道を中高一貫では6年間、高校からは3年間「総合」という言う科目として学ぶ機会を作っている。茶道の価値観・道徳観を作法(所作)を通して理屈ではなく体で学び身に付ける。決められたルールをひたすら身に付けていく。最低限のことばとして「おいしゅうございます」などを心から言える様になる。日本人のアイデンティティーや文化を茶道を通して身に付ける。日本全国男子校で茶道を一貫で6年間、高校からでは3年間学べる学校はないのではないか?他には陶芸もさせると言う。集中してものを作ることを通して勉強への集中力を身に付ける。 それらは全て「学ぶ姿勢」を身に付けることに収斂されていく。
大学生の中退率の高さ(10%以上)に対する問題意識があり、学校のカリキュラムとして文理分けは高3からに、という所にも表れている。また、「学ぶ力」は人工知能に対する、人間の側としての欠かせない力に今後なっていくという問題意識。それを自校の教育理念に生かしていこうとする現実的な対応は、現代の教育事情の知識をひけらかすものとは違い、また、上位大学への進学率・進学数だけを強調する高校の指導方針とも異なり、身のある現実的で且つ、深い理念的なものがあると感じた。
自分がかつて関係のあった学校というわけではないが、順調にしかも堅実に発展している様子を伺えて良かった。
今後の藤嶺藤沢の発展を期待したい。
樹齢500年(一説には700年)と言われる、藤嶺藤沢の大銀杏の木
この木の下のベンチで以前はよく休んだものでした。
付録
ここ1年ほど自転車(ロードバイク)にはまり、自転車で通勤し、サイクリニスト?になっているため、今回の説明会でも自転車で。家から(金沢八景)1時間ほどで着いてしまった。速い!! その格好のため、会う先生達から珍らしがられました><
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