しばらくブログはお休みしていました。夏期講習のパンフレットの作製にかかりっきりになり、さらにはW杯もあり、、、。しかし、どちらも終わってしまったのと(?)、いつの間にかランキングが上がってしまったのであわてて再開です。前期の中間試験前にはランクがひどく下がり、試験が終わると上がってきたので生徒に聞くと、どうやら生徒たちがブログを見ていたようで、本当は父兄に見てもらいたいと始めたのですが。しかし、生徒たちは心強いもの。ブラジルに日本が負け1次予選で敗退し多少(本当はヒドク)落ち込んでいたのですが、彼らはあっけらかんとして、「ベイスターズがどうのこうのと、、」いう話をしている。 自分にとっては「ドーハの悲劇」以来の、、、でしたが、まあ癒されました。
ということで、気持ちを入れ換えて、しばらく打ち込んでいた今回の当塾の夏期講習のテーマです。これは、内部生徒用に作ったものですが、パンフレットよりも詳しく、どの塾でも行ない年中行事のように思われている講習には、本当はどういう意味があるのかをご理解いただけたらと思い掲載します。
夏期講習のテーマ 「学習ラインの構築」
4〜7月の期間は新学年の導入期。その学年の1年間の学習をしていく上での基本学習の期間。この期間の学習は9月以降の発展期の学習の土台となる。この土台になる学習をいかに定着させているか。各学習内容をどれほど理解し、身に付けているかによって、9月以降の各生徒の学習レベルが決まります。仮に前期(4〜7月)に学習に停滞が発生し、それを放置して後期(10月〜)の学習内容に入った場合、
極端に言うとアルファベットを身に付けずに通常の英語学習に入るようなものであり、四則計算が満足にできないまま方程式の学習に入るようなものです。
学習する過程で生じたズレや未消化は少しずつ、次の学習課程の理解を妨げていきます。
通常、學志館で学習している場合、ズレや未消化は見逃さず一度にクリアーできなくとも各生徒の問題点は把握して授業を進め、ズレ・未消化のクリアーを図ることにしています。通常の授業で解消され身に付いていきます。
では、夏期講習期間の学習課程の目的はなにか?
‘Brush Up !’「磨き直し!」 各生徒のレベルアップ。
はっきり申し上げると、この期間、連続的に学習する機会を利用し、 ‘ Brush Up! ’や ‘Level Up ! ’を成し遂げた生徒は、9月10月以降、必ず‘ Level Up ! ’ します。
この‘ Brush Up! ’や ‘Level Up ! ’は具体的なことばで表現すると、「学習力が身に付く」
その結果、生徒の授業での反応がよくなります。相対的なものですが、夏休み前と後では、生徒の反応が明らかに違い、学習に取り組む姿勢も安定してきます。もう何年間か参加している生徒は螺旋的に向上してきます。
学習の過程、即ち各生徒の学習ライン(線)は正直なもの。いきなりのジャンプは有りえません。学習ラインを忠実にstep by stepしていく過程しか有りません。そのラインは一人ひとりの生徒の内側に作られていきます。
この学習ラインは夏期講習のテーマとして今回作ったことばです。よく「勉強は過程が大事」「継続こそ力なり」と言いますし、自分でもよく使う言葉です。この「過程」「継続」によって子どもの内側に作られていくものが「学習ライン」です。このラインは「学習課程のライン」と共にその学習課程への生徒の理解度・定着度として認識されます。そのラインが途切れていたり、繋がっていても、細いため暫くすると、ところどころ切れてしまう。しかし、その細いところ切れそうなところを重点的に学習することでラインを太くして、しっかりとした「学習ライン」を構築していく、というものとして認識されます。
別の表現をすると、いま学習しているところはテストをしてもできるが、3ヶ月前6ヶ月前に習ったところは忘れてしまい、範囲の広い実力テストを受けると点数が取れない。つまり実力が付いていない。その状態を、今まで学習してきた範囲で出題されればいつでも、どこでも対応できるように変えていく。実力があり、学力が身に付いている、「学習ライン」が構築されている状態と考えています。現状の塾生で「学習ライン」がすでに構築されている生徒は何名もいます。科目により構築されている生徒。英語は構築されているが数学はまだまだという生徒。数学(算数)は安定しているが国語は現在進行形の生徒と様々です。
「学習ライン」が構築されるとどうなるか? 生徒は落ち着き、安定してきます。勉強をすることにムラが少なくなり、自分自身の学習目標を認識しています。
こういう状態に生徒全員が到達することが今回の夏期講習の目標です。
塾にはじめてくる生徒の場合、私たちから見ると、学習ラインが途中で途切れていたり、ひどいときはズタズタになっています。そのため最初の学習は、過去の学習ラインの修復から始まります。その修復の度合いに応じて、学習が展開され修復が済み、途切れていた学習ラインが一本の線としてつながったとき、その時から、新しい成長曲線が描かれていきます。
修復期間は生徒により異なります。瞬く間に修復を済まし、成長曲線を描く生徒。時間はかかるが粘り強く一つひとつ学習ラインを繋げていく生徒、、、様々です。本人に学習する意志がある限りラインは構築されていきます。
學志館に通っている生徒の多くは新しい成長曲線を描くステップに立っています。4月から修復に入っている生徒も、この夏には成長曲線を描くことが可能になります。そのため今回の夏期講習はジャンプするための大切なステップの時期に当たります。塾生ではじめて夏期講習を迎える生徒はそういう認識を持って参加してください。
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